freee会計で現預金を最も効率的に帳簿付けするならこれ!
「シェアNo.1のクラウド会計ソフト」
「日々の経理や決算もまとめて効率化!」
「初心者でも簡単操作。」
と謳われる、freee会計。
その言葉を目にして試しに利用してみたものの、インストール型の他社会計ソフトに慣れている方などは いまいち使い方が分からなかったり、『本当に効率化できているのかな?』と不安になって導入を断念される方も少なくないのではないでしょうか。
freee会計は、運用次第で「使いやすい・使いにくい」が紙一重です。
ひとつの会計資料でも、freee会計にインプットする方法は複数あるため、そのどれを選択するのかが会計入力効率化の要となります。
このブログでは、そんな方々向けに、実際に会計入力に利用する証憑や、レジなどの他社システムを活かし、最も効率的で、手元の会計資料に適した使い方・入力方法をご案内します。
これからfreeeの導入を本格的に・効率的に進めたい方や、またはfreeeの導入支援を行っている認定アドバイザーの皆様も是非ご参考いただけますと幸いです。
こちらのブログは「現金・預金編」となっております。
その他の資料については、また以下のブログでご紹介しています。ご参考ください。
▼freee導入支援ガイド:freee会計で売上・仕入を最も効率的に帳簿付けするならこれ!
1 現金 の入力
現金の入力をfreeeで行う際は、まずExcel形式での現金出納帳があるか否かで入力方法を判断します。
Excel形式での現金出納帳がある場合は、 1-1 明細アップロード・自動で経理 へ進んでください。
出納帳がない場合、領収書をfreee上で保管するか否かで判断します。
- 領収書をfreee上で保管する場合は 1-2 ファイルボックス・連続取引登録
- 保管しない場合は 1-3 連続取引登録(手入力) へ進んでください。
手書きの現金出納帳は、freeeへ取り込む手段はありません。
これを機にExcel形式で作成をするか、または 1-3 連続取引登録(手入力) にて入力しましょう。
出納帳をこれから導入する場合には、スプレッドシートで作成しfreeeとAPI連携ができる「freeeAPI現金出納帳」をご案内しています。
1-4 freeeAPI現金出納帳 をご覧ください。
1-1 明細アップロード・自動で経理
現金出納帳がある場合
Excel・スプレッドシート形式の現金出納帳を作成している場合、CSVへ変換して「明細アップロード」よりfreeeへアップロードしましょう。
▼freeeヘルプセンター:銀行やカードの明細を手動で取り込む(明細アップロード)
メリット
①「自動登録ルール」を現金出納帳の明細(摘要)に対して反映させることができる
自動登録ルールを設定すると、明細を基にfreeeが自動的に勘定科目やタグを推測してくれます。
そのため、出納帳上で勘定科目を指定する必要がなく、入力する人やタイミングによって科目がブレることが防げます。
②従来の管理体制やExcelの形式を変えることなく、freeeに導入できる
freee会計では、必要項目が揃ってさえいれば、Excelの形式(列の並びなど)の縛りがありません。
そのため、freeeに取り込むためにExcelを作り変える必要性が、他社の会計ソフトよりも圧倒的に少ないのです。
1-2 ファイルボックス・連続取引登録
現金出納帳がない & 領収書をfreee上で保管する場合
現金出納帳がない場合の領収書の手入力の方法は複数ありますが、freee上で領収書を保管したい場合は、「ファイルボックス」を利用しましょう。
▼freeeヘルプセンター:レシート類の取り込み機能(ファイルボックス)について
▼freeeヘルプセンター:取り込んだレシート類を帳簿付けする
メリット
①freee会計上で領収書を見ながら会計入力をすることができる
領収書をスキャンなどでデータ化して取り込むことで、手元に原本がなくても会計入力を進められます。
スマートフォンからのインポートや、Dropboxとの連携による一括インポートも可能です。
②領収書の内容をOCRが自動で読み取ってくれる
日付・金額・画像内の電話番号を自動認識してくれるので、入力作業が効率化できます。
③取引に証憑が紐づくので、後から仕訳を見返す際に便利
試算表や仕訳帳から取引の詳細を開くと、実際に添付した領収書を見ることができます。
仕訳のチェックや証憑の管理に最適です。
1-3 連続取引登録(手入力)
現金出納帳がない & 領収書をfreee上で保管しない場合
領収書の手入力のうち、freee上での領収書の保管をしない場合は、「連続取引登録」より手動で取引を入力していきましょう。
▼freeeヘルプセンター:取引を高速で登録する(連続取引登録)
メリット
①手動の中では一番高速で取引を登録できる
様々な入力方法がある中で、もっとも素早く入力できます。
②従来の会計ソフトと同じような操作感
テンキーのみで入力を進めていくことができるので、従来の会計ソフトのように入力ができます。
デメリット
①口座振替(資金移動)は入力できない
②複数行取引は入力できない
1-4 freeeAPI現金出納帳
エンジョイント税理士法人さまと、弊社グループ会社の伊藤会計事務所の共同開発で、freee会計の口座へ取引情報を連携できるスプレッドシートを公開しています。
詳しくは以下のURLより エンジョイント税理士法人の智原先生が紹介してくださっています。
現金取引については、出納帳をアップロードする方法が最適な方法です。
形式を決めて、Excelやスプレッドシート、1-4 freeeAPI出納帳 にて出納帳を作成しましょう。
アップロードすれば、freee上で作成したルールに沿って勘定科目やタグが自動的に付与されます。
また、出納帳を作成することで手許現金との残高確認も欠かさず行いましょう。
2 預金
預金の入力をfreeeで行う際は、まずネットバンキングの利用があるか否かで入力方法を判断します。
- ネットバンキングの利用があり、freeeと連携できる場合は 2-1 自動で経理 へ進んでください。
- freeeとの連携ができない場合や、連携期間が過ぎている場合は 2-2 明細アップロード へ進んでください。
- ネットバンキングの利用がない場合は 2-3 手入力する方法 へ進んでください。
2-1 自動で経理
ネットバンキングを利用・freeeに連携できる口座を利用している
ネットバンキングを利用しており、freeeに連携できる口座を利用している場合は必ず「自動で経理」を利用しましょう。
▼freeeヘルプセンター:銀行やクレジットカードを登録する(口座を登録)
メリット
①毎月の記帳業務を自動化できる
一度ルールを作ってしまえば、次回の記帳から手入力が必要なくなります。
ルールを推測させて自動登録したり、明細が飛んできたらすぐにルールも見ず自動登録、など様々な運用が可能です。
▼freeeヘルプセンター:明細の自動登録ルールを設定する
②freee上で常に銀行残高のチェックができる
他社の会計ソフトとは違い、freeeでは最後に同期した通帳残高と freeeに記帳済みの登録残高を照合することができます。
タイムライン機能では、明細1つ1つに対する登録内容も同時に参照できるので、記帳のチェックも簡単になります。
▼freeeヘルプセンター:銀行口座の残高ズレを解消する
2-2 明細アップロード
ネットバンキングを利用・freeeに連携できない口座を利用している
freeeの連携可能期間を過ぎている
ネットバンキングを利用しており、freeeに連携できない口座を利用している場合は、CSVで明細をダウンロードし、「明細アップロード」をおこないましょう。
明細ダウンロードの方法については、銀行のヘルプなどをご参照ください。
▼freeeヘルプセンター:銀行やカードの明細を手動で取り込む(明細アップロード)
メリット
2-1の連携と同様に、自動で経理・自動登録ルールを活用できる
2-3 手入力する方法
ネットバンキングを利用していない場合
ネットバンキングを利用していない場合は、用途に合った方法で手入力にてインプットしましょう。
▼freeeヘルプセンター:取引を高速で登録する(連続取引登録)
▼freeeヘルプセンター:取引のひな型を作成する(取引テンプレート)
▼freeeヘルプセンター:資金の移動を登録する(口座振替)
明細を1行ずつ作成する
また、2-1・2-2で取り込んだ明細を、手入力で作成することもできます。
メリット
2-1・2-2と同様に、自動で経理・自動登録ルールを活用できる
預金取引については、自動で経理を適用するのが間違いなく最適な方法です。
ネットバンキングの利用料は月数千円程度であることが多いため、取引件数が多い場合は契約することを推奨します。
まとめ
freee会計を利用する際は、手元にある証憑ごとに最適な入力方法が異なります。
最適な使い方を用いることで、効率化を図り、さらに今後の試算表上での分析でも役立ちます。
その他の資料については、また以下のブログでご紹介しております。