どれを選ぼうfreee人事労務?料金プランをサクッと解説!

この記事の監修

宮田夢姫

株式会社エスアンドシー 事業推進部コンサルタント
宮田夢姫

創業期の会社から上場企業まで、クラウド会計ソフトの導入支援を中心に会計数値の早期化のための仕組みづくりや、バックオフィスの業務改善コンサルティングを行っている。
freee認定アドバイザーのアドバイザーとして、認定アドバイザー向けのセミナーに多数登壇。また、freee公式サイトのアドバイザーガイドにて、freeeの効率的な使い方や設定方法についての解説も行っている。

  • これからfreee人事労務の利用を検討している
  • 他のプランに変更したいけれど、何ができるかいまいちよくわかっていない

そんな方に、freee人事労務の料金体系と、各プランの特徴、どういった方にオススメかを紹介していきます。

是非、参考にしてみてください。

 

freee人事労務の基本の料金体系

まず、freee人事労務の基本の料金体系についてご説明します。

freee人事労務の料金は、

  • 基本料金
  • 従業員料金

の合計で計算します。

 

freee人事労務の基本料金

基本料金はプランによって異なります。

また、基本料金は、月払いと年払いを選ぶことができます。

年払いの方が、1ヶ月あたり220円~1,200円安く利用できます。

ミニマム ベーシック プロフェッショナル エンタープライズ
月払い 1,300円/月 2,980円/月 7,180円/月 お見積り
年払い 12,960円/年 29,760円/年 71,760円/年 お見積り
1ヶ月あたり 220円お得 500円お得 1,200円お得

詳しくはこちらのページをご参照ください。

freeeヘルプセンター:freee人事労務のプラン・料金について

 

各プランの詳細については、各プランの機能紹介で詳しくご説明します。

 

従業員料金

従業員料金は、給与計算をする人数分必要になる料金です。

従業員料金は、基本料金の支払い方法に関わらず、月払いのみとなります。

 

①3人までは同一料金

従業員料金には、最低利用従業員数が設定されており、各プラン3人となっています。

3人の従業員料金は下記のとおりです。

ミニマム ベーシック プロフェッショナル エンタープライズ
従業員料金3人 900円/月 1,500円/月 2,100円/月 お見積り

 

②4人以上は従量課金

4人以上の給与計算は、従業員料金が人数分発生する、従量課金制になっています。

課金の対象になるのは、差引支給額が0円超の従業員です。休職などで給与が発生しない従業員は、課金の対象にはなりません。

プランごとの1人の金額は、下記のとおりです。

ミニマム ベーシック プロフェッショナル エンタープライズ
従業員追加料金(1名)
4名以上で発生
300円/月 500円/月 700円/月 お見積り

詳しくはこちらのページをご参照ください。

freeeヘルプセンター:freee人事労務のプラン・料金について

 

給与計算人数が増えたときの注意点

給与計算を行う従業員が増えた場合は、給与明細を確定する前に、契約している従業員数を増やす必要があります。

給与明細の確定処理をする際に、「ご契約従業員数が不足しているため給与明細を確定することができません」とメッセージが表示されますので、画面の手順に沿って従業員料金の数を追加しましょう。

freeeヘルプセンター:freee人事労務のプラン・料金について

 

従業員料金の追加は、日割ではなく月割りです。

例えば、5人で契約した後に、2人追加する場合、従業員料金の数を5から7に増やした時点で、追加された2人の金額が課金されます。そして、翌月分から7人分が引き落とされるようになります。

給与計算人数が増えた時の図解

freeeヘルプセンター:freee人事労務 契約変更とお支払について

 

給与計算人数が減ったときの注意点

freee人事労務では、退職や休職などで給与計算を行う従業員が減っても、契約している従業員数が自動で減るわけではありません。

freeeアカウント管理の「契約管理」画面で、ご自身で変更する必要があります。

詳しい操作方法はこちらをご確認ください。

freeeヘルプセンター:従業員の退職時の手続きを行う

※契約している従業員数を減らす場合、人数変更は次回更新日(月額の支払日)に反映されます

 

freee人事労務の各プランの機能紹介

それでは、各プランの概要と特徴、どのような方にオススメかについてご説明していきます。

 

ミニマムプラン

こんな方にオススメ!

  • シンプルに給与計算だけができればいい
  • ~10人くらいの規模
ミニマムプラン料金(税抜) 月額プラン 年額プラン
基本料金 1,300円 12,960円(1ヶ月あたり1,080円)
従業員料金(3人まで) 900円 900円
従業員追加(4人以降)料金(1人)/月 +300円/人 +300円/人
1ヶ月あたりの金額 2,200円 + 追加従業員分 1,980円 + 追加従業員分

 

ミニマムプランは、一番手軽に使えるプランで、設立したてや人数が少ない企業の方にオススメです。

また、シンプルに給与計算機能だけ使うという場合も、こちらのプランがオススメです。

給与計算は、給与明細の発行はもちろん、

  • 法定三帳簿(賃金台帳、出勤簿、労働者名簿)
  • 社会保険(定時決定・随時改定)の届出書
  • 労働保険(年度更新)の届出書

など、主要な書類の作成に対応しています。

 

一方、入退社の時に提出が必要な社会保険や雇用保険の書類の作成は、ベーシックプラン以上の機能になります。

ミニマムプランで対応している帳票について、詳しくはこちらをご参照ください。

freeeヘルプセンター:freee人事労務で作成できる書類・行える手続

 

また、以下の使い方をお考えの場合も、ベーシックプラン以上の機能が必要になります。

  • freee会計で経費精算機能を使っていて、給与と併せて精算したい
  • 年末調整の書類を、従業員にfreee人事労務で提出してもらいたい
  • 従業員に打刻してもらい、freee人事労務で勤怠を管理したい

 

ベーシックプラン

こんな方にオススメ!

  • 給与計算に加えて、勤怠管理も行いたい
  • 年末調整の書類の配布や回収、入力に毎年時間がかかっている
  • 人数が増えてきて入退社の書類作成が面倒になってきた
  • 5~30人くらいの規模
ベーシックプラン料金(税抜) 月額プラン 年額プラン
基本料金 2,980円 29,760円(1ヶ月あたり2,480円)
従業員料金(3人まで) 1,500円 1,500円
従業員追加(4人以降)料金(1人)/月 +500円/人 +500円/人
1ヶ月あたりの金額 4,480円 + 追加従業員分 3,980円 + 追加従業員分

 

ベーシックプランでは、社員に依頼できる業務の範囲がぐっと広くなるため、労務担当者の工数を大幅に削減できます。

例えば、

  • 勤怠の打刻
  • 年末調整の情報入力

を従業員で行うことができる様になります。

 

また、労務関連の書類の作成や提出の業務が格段に便利になります。

ミニマムプランでも作成ができる、社会保険の定時決定や労働保険の年度更新に必要な書類の作成に加え、入社や退社で提出が必要な

  • 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届
  • 雇用保険 被保険者資格取得届
  • 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届
  • 雇用保険被保険者資格喪失届
  • 雇用保険 被保険者離職証明書(※ 複写用紙への転記が必要)

などの書類を、freee人事労務で作成できます。

さらに、電子申請用のcsvファイルも作成できます。

 

ベーシックプランで対応している帳票について、詳しくはこちらをご参照ください。

freeeヘルプセンター:freee人事労務で作成できる書類・行える手続

 

年末調整の時間を短縮したい!

入退社の書類作成や手続きを簡略化したい!!

そんな方には、ベーシックプランをおすすめします。

 

プロフェッショナルプラン

こんな方にオススメ!

  • 勤怠のワークフローを使いたい
  • 管理監督者/裁量労働制/フレックス制の勤怠管理をfreee人事労務で行う
  • 30人~くらいの規模
プロフェッショナルプラン料金(税抜) 月額プラン 年額プラン
基本料金 7,180円 71,760円(1ヶ月あたり5,980円)
従業員料金(3人まで) 2,100円 2,100円
従業員追加(4人以降)料金(1人)/月 +700円/人 +700円/人
1ヶ月あたりの金額 9,280円 + 追加従業員分 8,080円 + 追加従業員分

 

プロフェッショナルプランでは、勤怠に関する機能がさらに充実します。

freee人事労務で勤怠管理を完結させたい方は、このプランを選ぶとよいでしょう。

 

freee人事労務で勤怠管理を行い、以下のいずれかの働き方がある場合は、プロフェッショナルプランが必須です。

  • 管理監督者
  • 裁量労働制
  • 変形労働時間制
  • フレックスタイム制

 

また、プロフェッショナルプランは勤怠ワーフクローに対応しているので、有休取得・遅刻早退・打刻漏れなどを、従業員がfreee人事労務上で申請し、管理者がfreee人事労務上で承認することで、勤怠に反映させることができます。

freeeヘルプセンター:勤怠ワークフロー – 申請を行う

freeeヘルプセンター:勤怠ワークフロー – 承認を行う

 

さらに、固定時間制、変形労働時間制の場合に限りますが、従業員の勤怠状況を自動でチェックする勤怠アラート機能を利用することができます。

勤怠の入力の誤りや、月締めのチェック労務管理や給与計算をよりスムーズに行う事ができます。

勤怠アラート機能の詳しい使い方については、こちらをご覧ください。

freeeヘルプセンター:勤怠アラート機能を利用する

 

エンタープライズプラン

こんな方にオススメ!

  • 上場している、上場予定、内部統制を整えたい
  • 50人~くらいの規模

 

1ヶ月あたりの金額

別途見積りのため、freeeへ個別にお問合せ下さい。

 

エンタープライズプランでは、より多くの従業員の勤怠管理や給与計算を行うための機能が追加されています。

従業員の住所や通勤経路、給与振込口座が変更になった場合、freee人事労務上で従業員から申請してもらう事ができます。

freeeヘルプセンター:身上変更ワークフロー – 申請を行う

 

申請された内容を管理者が承認をすると、freee人事労務に自動で反映されます。

freeeヘルプセンター:身上変更ワークフロー – 承認を行う

 

また、前月から給与情報に変更があった場合、どの項目に変更があり、誰がいつ変更したのか、それによってどの項目に影響が出るか、一覧でチェックできます。

給与チェック機能について、詳しくはこちらをご確認下さい。

freeeヘルプセンター:各従業員の給与計算設定の前月との変更差分を確認する

 

まとめ

freee人事労務の各プランについてご説明しました。

自社にはどのプランが最適か、イメージできたでしょうか?

給与計算に加え、年末調整の簡略化、入退社の書類作成も含めた労務もfreee人事労務でお考えの場合は、ベーシックプランを選んでおけば間違いありません。

給与計算と労務に加え、freee人事労務で勤怠管理も行いたい場合は、プロフェッショナルプランをおすすめします。

freee人事労務を入れることで、「誰のどの業務を簡略化したいのか」を明確にすると、プラン選びもその後の導入もスムーズに進みます。

freee人事労務は30日間無料で試すことができますので、導入前に試してみるのもよいでしょう。

 

エスアンドシーではfreee人事労務の導入サポートも行っています。ぜひ一度ご相談ください。